カルシウムの摂り過ぎはアブナイ!

カルシウムの特徴

 

 

必須ミネラルであるカルシウムは人間の体で骨や歯を構成する作用をします。ミネラルとしては人体内に最も多く存在する成分で、体重の1~2%の比率で存在しています。そのうちの殆ど(99%)は骨や歯に存在し、残り1%が体液(血液など)や筋肉、細胞に分布しています。こうして体のいろいろな機能調整をしています。

 

 

ちなみに「カルシウム・calcium」という名前はラテン語の「石灰」を意味する「Calcsis」が由来です。本文では「摂り過ぎ」を注意するわけですが、実はカルシウムの摂取状況をみると、日本人に最も不足しているミネラルがカルシウムとなっているそうです。厚生労働省が定めている摂取基準に一度も到達したことがないというのです。

 

 

成人男性でのカルシウム推奨量は1日あたり650~800mgですが、実際は20歳以上で497 mgとなっています。成人女性では600~650mgに対して、実際は20歳以上で492 mgとなっています。摂り過ぎもよくないのですが、不足も当然よくありません。あくまでもバランスが大事なのです。

 

 

カルシウムはもともと吸収率が低い栄養素です。食材に多くカルシウムが含まれていたとしても、その全てが体で使われているのではありません。性別や年齢など個人差がありますが、通常の食事での成人の吸収率は20~30%となっています。カルシウムの多い食品である牛乳はカルシウム吸収率が約40%とやや高くなっています。